【解説】
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- 【解説】
2026年4月24日現在、BLACKPINK 4人は全員ソロでも世界トップクラスの収益と知名度を誇りながら、グループとしての契約構造を維持し続けている。 - その理由は感情や絆ではなく、YGエンターテインメントが10年かけて設計した「解散不能な経済合理性」にある。
- この構造を理解すれば、なぜ4人が「戻る」のではなく「常にそこにいる」のかが見えてくる。
2026年4月24日現在、BLACKPINK 4人は全員ソロでも世界トップクラスの収益と知名度を誇りながら、グループとしての契約構造を維持し続けている。その理由は感情や絆ではなく、YGエンターテインメントが10年かけて設計した「解散不能な経済合理性」にある。この構造を理解すれば、なぜ4人が「戻る」のではなく「常にそこにいる」のかが見えてくる。
「ソロで稼げる」のに、なぜグループが必要なのか
2026年現在、BLACKPINKの4人はそれぞれ別の頂点に立っている。Jennieはニューヨークとソウルを行き来しながら自身のレーベル「ODD ATELIER」を主宰し、映像・音楽・ファッション業界を横断する”マルチIPオーナー”へと変貌した。Lisaはパリ公演で世界的センセーションを巻き起こし、自身のレーベル「LLOUD」のもと独自の音楽路線を突き進む。Roséはブルーノ・マーズとの「APT.」が全世界でバイラルヒットとなりAtlantic Recordsとの個別契約も成立、名実ともに”K-POP出身のグローバルポップスター”の地位を固めた。Jisooは俳優としても音楽人としても独自の会社「BLISSOO」を立ち上げ、韓国ドラマ界にも確固たる地盤を築いた。
4人全員がソロでも十分に世界トップクラスの収益と知名度を誇る。それでもYGエンターテインメントと4人は「グループとしてのBLACKPINK」を解散させないどころか、2026年においてもグループ復帰を前提とした契約構造を維持している。その答えは感情論や「絆」ではなく、YGが設計した極めて合理的なビジネス構造の中にある。
YG「二重契約モデル」の全貌——ソロ自由化がむしろグループを守る
2023〜2024年にかけてBLACKPINKの全員がYGとの契約を更新した際、外部から見て最も驚かれた点は「ソロ活動の自由度を大幅に拡大しながら、グループ契約も同時に維持した」という二重構造だった。
YGが採用したのは「グループ専属契約 × ソロ独立レーベル共存モデル」だ。各メンバーは自身のレーベルや個別レコード契約を通じてソロ収益を得る権利を保持しつつ、BLACKPINK名義の活動(アルバム制作・ツアー・ブランドタイアップ等)に際してはYGとの集団契約が優先される。収益配分においても、グループ活動由来の収益は従来モデルより各メンバーへの分配率が引き上げられたとされる。
この構造が巧みなのは、「ソロを縛らない代わりにグループを手放させない」という設計にある。メンバーがソロで稼げば稼ぐほど個人ブランドの価値が上がり、その価値が高まった4人が揃ったとき、BLACKPINKというグループブランドは指数関数的に価値が増大する。YGは「グループの希少性」を意図的に維持し続けることで、各個人の活動をむしろグループへの”投資”に変換している。